TRANS.Blog

経営(ヒト・モノ・カネ)に関して定量的な分析を発信する 株式会社トランスのブログ

「異動」では誰を選ぶべき?成果につながる選び方とは?

今回は実際の企業データを基に
誰を「異動」させると、成果がでやすいのか?
について考えてみます。

 

異動することはプラス?マイナス?

 

異動によって、本人の成長につなげることは可能ですか?

異動がプラスに働く人と、マイナスに働く人がいるとは思います

配属において異動させる人はどう選定すればよいでしょう?

異動した方が、成果があがる人の特徴をみてみましょう

 

会社の戦略によって、「異動」は一定生じる現象かと思います。
・「異動」によって、経験を積むことができ、成長につながる
という意見がある一方で、
・「異動」によって、退職につながってしまった
という経験をされている会社もあるかもしれません。

 

今回は、「異動」を会社にとっても本人にとっても有効な打ち手とできるよう、「本人の特質(性格)」と「異動の成否」の関係について分析してみます。

 

分析の方法

今回はある企業の新卒配属において、
・配属後の業績達成率:「高評価」OR 「低評価
・配属における勤務地の異動:「異動した」OR 「異動していない
という2つの軸で、本人の特質(適性試験の結果)を分析してみます。

上記の条件をそれぞれにわけると、以下の4つのカテゴリに分類することができます。
1.「高評価×異動
2.「低評価×異動
3.「高評価×非異動」(異動していない)
4.「低評価×非異動」(異動していない)

この4つのカテゴリにおいて、「本人の特質」に違いがあるかをみてみます。

 

分析の結果

4つのカテゴリと「適性試験」(SPI)の結果を合わせると以下のようになります。 

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グラフより
高評価×異動」の特徴:「達成意欲が高い」「懐疑的思考性が低い」
低評価×異動」の特徴:「持続性が高い」「従順性が高い」
  ※「高評価×異動」と比べて「身体活動性が低め」「達成意欲が低め」
低評価×非異動」の特徴:「身体活動性が高い」「達成・活動意欲が高い」「高揚性が高い」
  ※「高評価×非異動」と比べて「従順性が低め」「批判性が高め」
ということがわかります。

※ちなみに異動」した人の共通特徴は、「慎重性が低い」「従順性が高い」「懐疑的思考性が低い」であり、「リスクテイク志向」で「主張が強くない」人が異動している傾向がありました。

 

この結果をまとめると
・「達成意欲が高い」「懐疑的思考性が低い」タイプ
 →「異動」して「高評価」になりやすい
・「持続性が高い」「従順性が高い」「身体活動性が低い」タイプ
 →「異動」して「低評価」になりやすい(「非異動」が望ましい)
・「達成(活動)意欲が高い」「従順性が低い」「批判性が高い」タイプ
 →「非異動×低評価」の場合、「異動」を検討することで「高評価」になる可能性もある
と解釈することができるかと感じます。

 

上記のように
本人の特質によって、異動後の成果に傾向がある
可能性があるということがわかりました。

 

まとめ

今回、実企業において
異動して成果を出せるタイプと、異動しないほうが成果を出せるタイプがいる
ということがわかりました。

 

もちろん「新卒/中途」「勤務地変更の有無」「成果をなにで測るか」など前提条件が変われば結論は変わりますが、データによって「異動」を定量的に検討できる可能性が示されているかと感じます。

※実際の施策に生かす場合には、要素の”組み合わせ”を考慮する必要があり、機械学習(AI)を使うと効果的な分析が可能です。ご興味を持っていただけた方はこちらよりご連絡いただければ幸いです。

 

みなさまは、配属や異動にデータは活用されていますか?ぜひご意見いただけますと幸いです。